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エアバス A400M (Airbus A400M) は、ヨーロッパの航空機メーカーであるエアバス社の子会社、エアバス・ミリタリー社が開発している軍用輸送機である。愛称はアトラス(Atlas)〔RIAT: A400M reborn as 'Atlas' (英語)〕。なお、この愛称が採用される前は、非公式な愛称としてグリズリー(Grizzly)が使用されていた。 本機は戦術輸送を主な任務とする軍用中型輸送機であり〔下河利行解説、『航空機の静強度試験ならびに破壊試験』、航空ファン2010年4月号、56頁〕、高翼配置の主翼とT型尾翼という機体にターボプロップエンジンを4発備え、後部ランプから積み卸しを行う比較的広い貨物室空間を持ち、12輪の短めの主脚が胴体底部左右のバルジに収納される。これらは戦術輸送機の標準的な構成であるが、空中での受油/給油機能が最初から設計に含まれている点や、左右のプロペラの回転方向を逆にしている点などが特徴である。 西欧各国における旧型輸送機を代替することを目的として国際共同開発が行われることになったが、度重なる予算の超過と計画の遅れに悩まされた。2013年第一四半期の引き渡しを予定し、2013年8月1日、フランス空軍へA400M(MSN7)を初めて正式納入したと発表した。 == 開発の経緯 == === FIMA === A400M計画の発端は、西側欧州各国で使用していたロッキード C-130やトランザール C-160といった輸送機の後継機種がやがて必要になると考えられたことにあった。各国が協議した結果、1982年にフランスのアエロスパシアル社(現EADS社)、イギリスのブリティッシュ・エアロスペース社(現BAEシステムズ社)、ドイツのMBB社(現EADSジャーマニー社)が、アメリカ合衆国のロッキード社(現ロッキード・マーティン社)と共に国際協同開発計画であるFIMA(Future International Military Airlifter:将来国際軍用輸送機)を開始した。当初、FIMAでは本計画によって総数2000機の需要が見込まれるとされ、1983年には各社間で覚書が交わされて、具体的な共同検討作業が開始された。 1984年には機体案や事業方式、開発費など計画の基礎が決められた。高翼配置の後退翼を持つ主翼とT型尾翼という機体外形の概要が決まり、エンジンと積載量は、ターボファン4発で30トン級のA案とターボプロップ4発で20-25トン級のB案の2つが提案され、結局、B案となった。C-130やC-160よりも大きな積載量20-25トン級で航続距離2000-2500海里と計画され、エンジンは低騒音・低公害・低燃費とされる新方式のプロップファンの採用が決定した。 1985年のパリ航空ショーでは、2重反転式プロペラを備えたプロップファン式の模型が展示された。 1987年にイタリアのアエリタリア社と、スペインのCASA社が計画に参加し、本計画を推進する機構の名称が「FIMAインターナショナル」に変更された〔。 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「エアバス A400M」の詳細全文を読む スポンサード リンク
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